TORMEKのセカンドソースとして発売された。TORMEKとの比較。購入して3年、キャビネットメーカー用と称するジグ類、Drawer Base、カバーがセットのもの。
引き出しが3つあり、付属品のドレッサーやホイールの研磨砥石、ジグ類は全て収納できるのは便利。ストーン・ホイールより幅の広いブレードを砥ぐ際に水がこぼれる、またウォーター・トレイの水が減ってきて、ホイールすれすれぐらいになると水をまきあげてこぼれるが、ツバの広いトレイと共にこのDrawer
Baseが受け止める。でないと机が水浸し。
スピード・コントロールはホイールの径が変わった場合の目安程度に考えている。フリクション・ドライブでトルク調節ツマミがあるが、目盛り表記と変化範囲がはっきりせず良く分からない。マニュアルはごく簡単なもので、DVDが付属。こちらは分かりやすかった。
刃先の角度計、それに合わせてレストの高さを調整するジグが付属、レストの高さ(砥ぎの角度)はリング・ネジで微調整できる。
さて、ここからが本当の読み物!?
AMAZON等のツールレビューを見ると辛口が多く、いささか不思議に感じたので指摘された点と私的な見解をまとめた。
レビューのコンブレイン | 私見 |
ジグのレストが直角でない | 問題なし。個体によってはあり得る。ただし容易に修正可能なようだ。 |
ストレイトエッジ用のジグのプラスチックのブッシングが外れる | これは経験した。接着剤で固定してその後トラブル無し |
左右に大きく廻すとトルク調整が出来ない | ホイールはフリクション・ドライブで当然適正な範囲があり、これを外れるとスリップしたり回転しなくなるのは当たり前。ツマミの表示が誤解を招き、マニュアルの説明も足りない。 |
レーザーストロップのホイールがワブルする。 | 外周の皮を取り付けるホイールの中心穴が軸より少し大きく、うまく取り付けノブで固定しないとそうなる。皮の継ぎ目以外は無し。 |
ホイールの減りが早い | TORMEKのユーザーがそう言っているのならそうでしょう。しかしジグ類を含めた価格は1/2程度。 |
個人輸入でトラブル覚悟という贔屓目?を極力排除して冷静に考えても、捨ててしまえと考えるほど致命的な欠陥があるとは思えない。ひょっとするとある筋から・・・。余りほめすぎも・・・
ツール・レビューは結構参考にはなるが、初代のスーパー・ソーを買い控えた?のは別のフォーラムのコメントだった・・・
先日伝統工芸作家の方が遊びに来た際に目の前で実際に使ってみて感想を聞いてみた。例えばノミの先端をわざと角度を大きくして1ミリ程度の幅で研磨したものを見て、「手砥ぎではこんな小さな幅を研ぐのは難しい。効率的に仕立てる際はいいのではないか。ただしこの後数千番の砥石で仕上げる必要がある。また砥ぎ屋さんもずっと大きい径の回転砥石を使っている。」という感想(私のレベルでは)だった。
というわけで、最初にあげたメリットも合わせて必需品となっている。