ブナ材をゲット 角館 田鉄産業有限会社

 最近伐採規制でブナ材が手に入りにくいらしく、オークションでもほとんどお目にかかりません。代用として輸入材のバーチが使われるようですが、曲げ木には不向き。今回秋田に旅行する事になり、何とかブナ材が手に入らないものかと検索してみました。
 木材市場としては能代が大変有名ですが、秋田杉を中心とする建材が中心でそれも大量扱い、とても私のようなチマチマした、なおかつ広葉樹が欲しいなどといってみたところで忙しがられるのが関の山。でもブナは山にいっぱいあるわけだから? と諦めきれず森林組合、製材業組合などの会員名簿を片っ端からつぶしていきました。

 そしたらあったのです。それも旅程に入っていて、時間的にも余裕がある角館の市内で! ブナ、ナラ、セン、桜、ホオ、カツラ、トチ、クルミ、タモ、クリ、シナ、キハダ、イタヤなど広葉樹専門の製材やさんが。
 早速メールで厚さ50mm程度のブナ板を数枚ほしいのですがと問い合わせたところ、こちらが角館を訪れる日にあわせて準備してくださるというのです。

 

 田鉄産業さん(正しくはつくりの上が出ないてつ、金矢)はJR角館駅のすぐ近く、国道105号沿いにあります。KAZU@あきたさんも仕事での行きかえりに気にかけていたということです。営業の戸沢部長に案内していただいて、構内で目に付くのは整然と積まれた原木、そして製材されて乾燥中の正角、平角、板材などが高々と積み上げられています。

 

 

 上右は訪問中に出来たてほやほやのイタヤ。こちらでは製材済みのストックはなく全て注文を受けてから製材されるとのことで、例えばブナの大半は大手玩具メーカーさんの発注といった具合です。
 しかし少量注文にも理解いただいているようで、「すぐ欲しいという注文には応じられないが、他のオーダーと一緒に製材できる場合には対応可能です。時間は少々いただきます」とアマチュアにとってはたいへんありがたいお返事でした。元払いで発送も可。
 厚さ50数mm 2m×0.25mほどのブナ板を3枚購入、価格的には多分こちらの半分程度か? 桜の端材もおまけにいただいてしまいました。
 大事な大事なブナ材は一緒に持ち帰らなくてはと乗用車にルーフ・キャリャを取り付け、いつも肌身離さず(笑)。宿泊した旅館などでは驚かれるやら呆れられるやら・・・ 好奇の視線を浴びつつも高速道も無事走行し、自宅に持ち帰りました。



 いつも思うのですが、甘えすぎて好意を無にしてしまわないよう、こうした業者さんを大切に、頼りにしていきたいと思います。

田鉄産業有限会社