だまされるな、吹っかけられるな!


ある日庭先で木工仲間のTさんと話していると、お隣の奥さんが見えて
リフォーム業者の見積もりを持ってきました。お隣ではピアノ教室をされていて
ピアノが置いてある部屋に内窓をつけたいということです。
その見積書を見てびっくりしました。樹脂枠で約1間×1間の引き違いで16万と書かれています。
以前自宅用に内窓を作成した際、製造業者のWebで価格などを調べたことがあったのですが
あやふやな記憶でも1間×半間のサイズで2万もしなかったのではないか、
早速その製品のホームページを開いてみると1間×1間で4万弱、壊れ物の梱包、送料、保険も
7000円程度と書かれています。業者ならもっと割引で手配できるはずですし、
またもともと入っていた障子の木枠に取り付けるのですから特に大掛かりな
追加工事が必要とも思えません。

一体全体どこから16万という数度が出てくるの!

Webの取り付け方法を読み、当然のことながらTさんと一緒に自分たちでやることにしました。

不景気だったり、こまごまとした仕事は割が悪いことを考慮したとしても
「ふざけんなよ」といいたくなります。
お隣の奥さんはその後、その業者から電話がかかってきた時
「お宅は吹っかけるだけ吹っかけて、とんでもない商売をしてるようね」と言って
電話をぷっつり切り、すっとしたと言っていました。


リフォームについて

正直言って業者に依頼したリフォームは、実際の体験から不満のほうが多い。
たまたま、その業者が良くなかっただけなのかも知れません。
それが今、何でも出来そうなことは自分でやってしまおうという原動力になっています。

階段の作品紹介の中でも書きましたが、近所のTさんが中心になって
土木、建築、植木などの仕事をしてリタイアした方たちのグループがあります。
(シルバー紹介ではなくプライベート)
高齢化社会だからでしょうか、大々的なリフォームをする気はないが、家の中の
いろいろな不具合を直したい、取り替えたいという需要が相当あります。
このグループはそれぞれのキャリアを生かしながら、本職の半額以下の手間で
そうした作業を引き受けて大いに感謝されています。
我が家のフローリングも、口伝てでこのグループに依頼しました。
しかしグループメンバーの得手・不得手はあるので、リフォーム業者に依頼せざるを
得ない場合もあります。


近くにHというリフォーム業者がいます。1年ほど前に雨戸と戸袋の交換を
依頼してまあまあだったので今回も頼むことにしました。
父親が大工方面、娘が営業という小さな店です。
リフォームの内容は@壁紙の張替え、Aリビングのドアの交換、B和室のドアのパネル
張替え、C階段の手摺取り付けでした。結果としては

@壁紙の張替え
プラスターボードの下地調整が不十分で、でこぼこがある。継ぎ目に空気が入って
ふくらんでしまっているところがあり、一度手直ししてもらいましたが、プロの
仕事とは思えない。

Aリビングのドアの交換
松下電工のものにしようと思ったが、いま取り付けてあるドア枠には入らないから
建具屋さんに作ってもらったほうがいいとすすめられた。
出来上がってきたものは、パネル部分とガラス格子のカラーが微妙に違い気持ちが
悪くて仕方がない。素材の違いで仕方がないと言われたが、価格的はメーカー品と
余り違わず、枠を特注で同じ素材のものに作り変えてもらいました。
あげく連絡が無いまま、突然朝取り付けに建具屋さんが現れる始末。

B和室のドアのパネルの張替え
片面の張替えでしたが、出来上がって持ってきたものは和室側のふすまの糸が
ひどくほつれたまま
でした。これも無償で張替えてもらいました。

C階段の手摺
これは松下電工のものです。我が家の階段の壁は1階の天井の高さに数センチの
構造材の張り出しがあり、もともとの手摺棒に組み合わせるベースでは、
壁手摺の間に空きが無くなって、手を手摺に滑らせて上り下りすると、
この構造材との間に指が挟まり下手をすると骨折する
こんな取り付けをして「はい、出来ました」と大工の父親は平然としていました。
これは別の木で台を作って空きを確保するようにしてもらい、指が引っかからないように
しましたが、作業の間中父親の大工は憮然としていました

下請けがきちんとやっているか確認・指示していない。
納入品を確認していない。
ただつけさえすればいいといういいかげんな仕事。
仕切りが悪すぎる。


こんな最悪な経験をしたため、最終的な仕上がりはプロにはかなわないと
思いつつも、出来ることはやってしまおうと思うようになりました。

価格の点でも、この土木・建設の世界は訳がわかりません。

世間では談合だ、ずさんな見積もりだと騒いでいますがまさにそのとおりのようです。
その世界の知り合いでもいれば、大きくははずさないですむかもしれませんが、
気が許せない、そんな悪印象です。

またそれを裏付けるような体験をしました。
リビングは南北に窓があって風通しがいいのですが、冬は隙間風ではなく
ガラスの熱の輻射で寒気が入り込んできます。
そこで内窓をつけて2重にしようと木枠を作り、ガラスを購入しようとしました。
3ミリ厚、90*80センチ弱の普通の透明ガラスです。
電話帳で最初に問い合わせたガラス店は6000円、次に聞いたところでは
なんと9000円でした。高いなと思いましたが6000円で手をうとうとして、ま
もう1店念のために聞いてみようと電話したらここでは4000円でした。
カットしてもらったものを取りに行くという条件は同じです。
倍以上の価格の差がある、4000円でもまだ吹っかけられているかもしれない・・・
もう魑魅魍魎の世界ですね。生活必需品なのに