PAUL SMITZER氏

 脱線ついでにガーデニングについて。世界的に庭造りの事を「ガーデニング」というようですが、国内でホームセンター、園芸番組、図書などのいわゆる「ガーデニング」、あるスタイル風に作り上げるために植栽しオブジェを配置し・・・・、私自身が木工にせよ同じスタートだったわけです。

 見積りを取ったらとんでもない金額が出てきて(何かと似てる?)、維持・管理は自分でやらなくてはいけないのだからと自力で始まった庭造りですが、ご多分に漏れず実用書、園芸雑誌の言うがままに?あれやこれや植え込み、病害虫との戦いに明け暮れすっかり疲れてしまいました。マニュアルは一通りの説明はされているものの、日々数々の問題にぶつかるとどこにも解決が見つからないという状態で、いっそ放り出したくなったり・・・
 問題解決の助けになればと自治体が主催した「ガーデニングの匠」という講座を受講したのですが、参加しているご婦人方を意識してか講師の話はどこそこの有名ガーデナーと食事をしたとか、市場の入札参加資格を持っているので安く買える・・・ サロン的な内容が多すぎて2回で止めてしまいました。これが今日の状況を端的に表しているような・・・

 たまたまBSフジで放送されていた「ポール・スミザー 四季のガーデン生活」(日曜日早朝に放送中)という番組を見て、楽しむ方法を教えられたような気がし、目指す事も少しずつ変わってきました。氏は学生時代に日本に来て、イギリスで高価で取引されている植物が山野に自然にそこかしこにあることに引かれ、日本で活動を始められたようです。

 昨年11月東京の時事通信ホールで行われた基調講演を聞きに行きました。
ガーデナーの卵も多数いて、「先生」と呼ぶ事やハウツーの質問が多くちょっとばかり○○を感じたりしましたが、それぞれの楽しみ方を見つけたいという方が多かったような気がします。

 東京郊外に事務所を構え、八ヶ岳山麓に研修のための施設があります。
  http://www.bsfuji.tv/garden/
  http://www.gardenrooms.co.jp/

 氏がお勧めのオーナメンタルグラス「カレックス・エラータ・オーレア」はごく一部のナーセリーでしか栽培していないらしくいつも売り切れ。そこでイギリスから種を取り寄せましたがどう育てればいいか良く分からない。質問したところ事務所のスタッフから丁寧な返事をもらえました。

 公園や街路、庭、フラワーパークなどで感じるかすかな違和感、その理由が判明する事があるかもしれません。

何をやっているか聞かれて「ガーデニング」と答えるのは・・・。かといって「庭いじり」「土いじり」「園芸」などもちょっと・・・考えすぎ?(笑)。

MAR. 13 2010