(注)他と重複があります。
整地、基礎補強の鋼管打ち込みの様子です。この一帯は「スコリア」という火山性土壌で石がごろごろ、岩盤で地震には多少でも安心。豪雨でもすっと引いて水はけは良いのですが、雨が降ればどろどろ、乾けばこちこちという性質の土地です。スコップを蹴とばしてもぜんぜん入っていかず、最初のうちは大きなバールで突っついていたのですが、手にマメは出来る、肩は痛くなるで作業を始めて3日目、電動ハンマーを購入しました。
小さなシャベル型のビットを使えば面白いように掘れます。また多少の大きさの石なら普通のビットで割る事も出来、作業がはかどるようになりました。なかなか重宝なようで貸し出しが多いです。
せっかく掘り返してもそのままでは又コチコチになってしまうので、大きな石を取り除いてから自作のフルイでせっせと石を取り除き、新しい土と腐葉土を混ぜて入れ替えるのに約半年かかりました。
毎日のように日暮れまで作業を続け、顔も腕も真っ黒け。おかげで体重は4キロ減少、ベルト穴4つ縮まり、きちきちになってしまったジーンズも難なくはける様になり健康面でのプラスは大きかった。全身筋肉???
処分した石ころは土嚢袋で400以上・・・
ハウスメーカー系列の造園業者の見積もりは○○で、広いコンクリート打ちが必要な部分はやってもらいましたが、その他はほとんど自前で進めました。
アプローチは塀やゲートで仕切らないオープンタイプにしたので、若干の目隠しは必要です。市販の鉄のトレリスをアマゾン・ジャラの角柱に取り付け、カロライナ・ジャスミンを巻きつけています(2年後の現状)。この手前、道路側は二段下がってカーポート、2台分の駐車スペースがあるのですが、段差分はレンガやコンクリートブロック等を立ち上げないで、スロープにして芝を貼り付けました。
余談ですが北道路で総二階にすると家に近い部分の北側は日照が悪くなり、暗くうすら寒いだけではなく植栽にも影響があります。そこで家の東側は平屋の大屋根にし、二階部分は屋根裏部屋にしました。これで真冬でも午前中は日が差し、特に日陰植物ばかり植えなくても良くなりました。ハウスメーカーの場合大体はモデルプランの手直しで進めるようですが、大胆?な計画で担当のプランナー、技術者も楽しめたと言っていました。勿論構造計算は入念にやってもらいました。
これ近い将来価格が大幅に下がったときの太陽光発電も睨んだ構造です(薄型テレビを見ていれば分かりますよね、その気になれば3年で1/3)。盛んに勧められたオール電化、電磁調理器の発熱量は中華や焼物には不満で、漏洩磁力線の人体(特に幼児)への影響は? 一応10ミリガウス以下となっているようですが、器具近くでは数倍? 北欧ではずっと厳しく規制されています。また実験中のスマートグリッドなどの配電網が整備されなければ数ばかり増えてもままならない?政府も業界ものろしばかり上げてる様に見えますが・・・これ、かってPCで最先端を追いかけた苦い経験からです。
全く関係ありませんが、科学技術と安全に関連して携帯電話などの電磁波についてもいつか一言書くかもしれません・・・
家の脇のゲートはWRCの角材と板で作成、一番左はスチール・フェンスを切って枠にはめ込んでいます。中央画像、2年たってベデラやテイカカズラが成長し、いい雰囲気が出てきました。手前にはビニールハウス用のパイプでモッコウバラのアーチを設置。これなら幅、高さなどぴったりのものが作れます。ここの通路は日が差し込む時間が短く、ここだけ豪雨の際水がたまったので、小砂利とメッシュ状のドレインパイプを埋め込んでマンホールに接続、その心配が無くなりました。雨が降っているとパイプからどんどん水が出ているのが見えます。
このゲートには電磁錠を取り付けました。勿論屋外にも設置できるタイプです。DC12Vで動作、強引に引っ張ってみると支柱が傾きそうだったので途中で止めましたが、かなりの保持力があるようです。電波リモコンで家の中から施錠/開錠でき、家の中から見える場所に赤いLEDをつけて動作確認しています。
本体に開放アラーム出力があるタイプもあり、もっとセキュリティが必要な場合は便利ですし、ただのラッチと違って子供のいたずらも防止できるのではないかと思います。
国内でもこうしたパーツを販売していますが、特定メーカーの製品だけで価格が高く(当時で@25000ぐらい)、アメリカで探したところ$70ほどでしたのでためらい無くオーダーしました。
隣家の壁が異質なので隠すためにトレリスを設置。
地元産のヒノキの角柱(節、鋸傷がおおく家の柱には使えないが3mもので1000円ちょっとと格安でした)とコンクリートのメッシュ筋を十分に塗装し、風で倒れないようコンクリート基礎を50センチ埋め込んでいます。
ツルバラやヘデラが生育中。
目隠しウォールは自分でやるつもりでしたが、入居前に完成させたいもののとても時間が無く業者に頼みました。通風、風圧を考えて羽目板はオーバーラップさせながら交互貼。柱、板ともアマゾンジャラで10年程度はノーメンテでもつという事で、抜け目無くデッキ材(百数十枚)も一緒に手配してもらいました。これ比重が1近く、道路側に降ろしたままで家の反対側に運ぶのが大汗ものでした。
約20畳、家の床とほぼ同じ高さ。基礎柱と根太は前の家から大事に回収したサイプレスの角材、デッキ板はそういうことで格安にアマゾンジャラ材が入手できました。大変だったのは根太の水平を出す事、活躍したのが画像のポケット・レベル。水糸を張っておいて中央に下げればスパンが大きくても簡単に調整できました。この方法は庭の整地にも大活躍。後、幅方向に曲がった板が結構あり、木工のクランプで修正しながら等間隔にしました。下穴あけも数が馬鹿にならず、ボール盤を外に持ち出してせっせと。完成までにまるまる一月かかりました。
左側のトレリスもサイプレスの余り材で、クレマチスを巻きつけています。夏、花火大会を遠く見ながら、バーベキューパーティが恒例になっています。
このデッキ下に1000Lのステンレス雨水タンクがあります。
家のユニット設置に来ていた大型クレーンで吊り上げて穴に入れ埋め戻しているところ、しかし直後の豪雨で水を入れてなかったタンクが船になって浮き上がってしまいました。再度埋めなおして今度は注水しておきました。真夏の三ヶ月たっても汚れ、濁りもなく安心しました。
取水は大屋根側の雨どいから、ドレインコックは口径が大きくなかなか見つからなかったのですが、漁業用のものがありました。
汲み上げは25ミリ径の電動ポンプ、流しに水道水とこの雨水の蛇口をつけています。
真夏は満タンでも庭の散水で3、4日でなくなってしまい、もう数個雨水タンクがほしいところです。
テレビアンテナは壁に取り付ける予定になっていましたが、風で揺すられる事、錆で壁が汚れるのがいやなので、松下電工(現パナソニック電工)の引き込みポールを使って庭の隅に設置しました。
VHFアンテナは不要になっているので撤去予定です。
後ろに見えているのはスチール物置ですが、こういう渋い色があることはホームセンターなどで見ているだけでは気がつきませんでした。白、ライトブルーなどと違って違和感が少ないようです。
アンカーもコンクリートを打ったので台風がきた時も少しばかり安心。
そして肥料、用土などのストッカー、扉は市販の900*900のルーバー、屋根とサイドパネルはポリカの波板です。色はグリーンのブロンスで庭に設置しても唐突感が少ないようです。そういえば遥か昔、高校の野外活動で国立公園内にバンガローを作った事がありましたが、屋根はグリーン、壁は茶色と決められていたのを思い出しました。
そしてデッキで履くサンダルやちょっとした園芸道具をしまっておくストッカーです。余りにのっぺりしているので装飾を施してとも考えましたが、雨風にさらされ腐朽が早まるように感じたので扉にテーブルソーでスリットを入れただけです(WRC)。
という事でおおよそ2年間、こちらにかかりっきりで木工に割く時間が少なくなってしまいました。
先に出てきた代表的ハウスメーカーの系列会社の造園業者から「うちで仕事しませんか?」と誘われましたが、私の場合「施主の言う事を聞かないだろう」と断りました(笑)
樹木は4m以上の大きなものと大量に必要な生垣を除き(送料がかさむ、後で交換など面倒)、ほとんどネットのオークションや通販で購入しました。おおよその価格帯の見当がつけられる事(木材は㎥単価で計算、普通木は主幹の周囲長に単価を掛ける・・・)、数多くの画像を見ていると樹形のよしあしが少しは判断できるようになったのが良かったと思います。ただし現在も出品していますが2つの業者は病気のある木を送ってきました。冬場葉が無い広葉樹は判断しようがありませんが、春になって判明し返金してもらいました。またこうした経験、多数の園芸業者とコンタクトできた事が地元の業者に依頼し、園地で樹木を選んだりする際にも大いに役に立ったようです。ネットで、自身で育成せず取次ぎだけの業者の中には十分な知識が無く、現物商品を確認していないなど、?なところもあるようなのでご注意。県東部のホームセンターや園芸店では種類が限られる(特定産地の樹種は業者も取り寄せている)。
樹種の選択は
1.背の高い木は落葉する広葉樹。特に深く考えたわけではありませんが、寒い冬間せめて目いっぱい日光があたるようにと考えたからです。落ち葉の飛散がちょっと心配。
2.横に広がる樹形より空に向かって伸びていく樹形がどちらかというと好み。
3.常緑樹は葉が比較的大きく葉色が濃い(暗い)国内の樹種より、葉が小さ目で葉色が明るいものがいい。
4.過去の最低気温は-6度だったのでこれに耐えるもの
高木は
ヤマボウシ、ハナミズキ、エゴノキ、カツラ、ネム、ケヤキ、ダンピエリ・オーレア、ディーンズ・ワトル、ブリスベーン・ワトルと最後を2つを除いて落葉樹
中木
ソヨゴ、シマトネリコ、イレックス・サニーフォスター、カラタネオガタマ、セイヨウヒイラギ、メディカル・ティー・ツリー、ジューンベリー、ハイノキ、トドナエア・ポップブッシュ・プルプレア、フェイジョア、コハウチワカエデ、ゲッケイジュ、フジザクラ、キングサリ、ナツツバキ、オリーブ(2種)、セトカ、グレープフルーツ、ハケア・プンゲンス
低木は
アジサイ、コハミツバツツジ、ブルーツツジ、イセヒカゲツツジ、セイヨウイワナンテン、トキワマンサク(赤)、ユキヤナギ、キンシナンテン、コデマリ、ヤマブキ、セイヨウシャクナゲ(3種)、ニオイバンマツリ、ストロベリーツリー、ブルーベリー(2種)、ワビスケ、マホニア・コンフューサ、トキワガマズミ、ローズマリー、ギンバイカ、ブッドレア、マザー・ローデ、ヒペリカム(3種)、ギンモクセイ、ロニセラチダ・グリーン、マキエハギ、ホンコン・ドウダン
生垣
シルバープリペット、トキワマンサク(白)、キンモクセイ、シラカシ
つる植物
ヘデラ(2種)、クレマチス(8種)、ツルバラ(7種)、テイカカズラ、カロライナ・ジャスミン、ツルアジサイ、ツルニチニチソウ、アメリカツルマサキ
ポールスミザー氏は植物は環境があっていれば元気、ターシャさんは新しい植物は3ケ所に植えて合う場所を探す、という事ですのであやかって実験中? 庭植えでダウンしたのはバンマツリ(今年は冬を乗り切った)、クレマチス1種です。
私の場合花が大きくて派手なものより咲き乱れる方が好みで、昨年秋より球根、宿根草、山野草中心に入れ替え中。
玄関吹き抜け高窓から見える富士山、そして南側2階ベランダからの見た緋ネムの花です。早くデッキに日陰が出来るほど大きくならないか・・・と思っています。
現在も進行中。
MAR. 2010
参考までにタキイ、サカタを除く主な購入先
レアプランツジャパン | 福岡。オーストラリアの樹木栽培のパイオニア的ナーセリー |
恵那樹苗センター | 岐阜。落葉樹が多い |
おぎはら植物園 | 長野。宿根草が中心、品種も豊富 |
及川フラグリーン | 岩手。クレマチス専門のナーセリー |
世界の花の種 | アメリカ、オーストラリアなどの種を少量で販売。育て方は?だが、各国のネットで調べられる。 |
やまぼうしの花 | 地元の大手造園業者。直売もある |
ヨネヤマプランテーション | 横浜在住時から利用していた大手ガーデニング業者 |
グリーンバンク | 新潟。グランドカバーが主商品 |
ブリティッシュシード | 東京。英国をはじめとする海外種苗の専門店。グラス類も多い |
グリーンマーケット | 長野。英国種苗、ガーデニング苗の販売 |
玉川園芸 | 山梨。ハーブ、宿根草が多い |
岐阜緑園 | 岐阜。とても親切で通販していない近くの緑化センターで商品を引き取り、転送してくれました。 |
園芸生活.com | 岐阜。珍しい植物が多いが、価格は・・・ |
Oak Tree Nursery | イギリス。防疫のため土付の苗の輸入はえらく面倒。オーナメンタルグラスの種はここから |