温室の暖房

 アンテナ・タワーには風向・風速計を設置し、パソコンに接続して24時間ロギングできるようになっています。これには温度センサーもついていて、それによると明方の外気温がマイナス1度で温室内は2度、これまで室内ではどんなに下がっても5度程度でしたので、観葉植物を置くためにはヒーターが必要です。
 市販品を探してみましたが、出来の割には価格が高い!と感じました。時間の余裕があれば温度センサーのICで格安にコントローラを作成できるのですが、とにかく冬は待ってくれません。温室用と銘打ったものと価格も殆ど違わない上、精度、耐久性が上のFA用をWEBのカタログで探しました。オムロンの電子サーモE5Lシリーズがぴったりだったのですが、0-50度タイプの在庫がなく、もうすぐ年末・年始の休みに入って入手が年明けになってしまう恐れがあったので、松尾電器の電子サーモスタット「METD」になりました。温度設定誤差は±1度、温度が上昇した時に接点がONにもOFFにもなるので、暖房/送風・冷房いずれにも使用できます。購入は秋葉原のスズデン(通販あり、WEBで俺コンハウスで検索し、FAショップへ)



画像左はゴム・パッキン付の防水/防湿ケース(ポリカーボネイト)で、これにコントロール・ユニットを入れます。

 ヒーターは下に置くパネルタイプは水がかかりますし、市販の吊り下げ式はずいぶん大きくてうっとうしくなります。そこでまたひとひねり!? ひっぱり出したのは画像の海外旅行用の小型ドライヤーです。もう10年以上前に購入したものですが、最近ではアメリカのハイウェイ沿線の安モーテルでも用意されていて、殆ど持っていかなくなっていました。これはスイッチで100/200Vが切り替えられるようになっています。

 

 200Vに設定して100Vのコンセントに接続して動かしてみると、これがやさしい風量/温度ではないですか! 吹き出し口から30センチも離れれば手のひらでぬるま湯ぐらいの感じです。これならば植物に熱風を吹きかけてしまう心配もありません。また低電圧で使用することで騒音も小さく、寿命も長くなります。これを吹き出し口を下に向けて天井に取り付けました。
なを、今回は温室内を5度程度に保つのが目的でしたが、高い温度が必要な熱帯植物などが対象の場合は、もっとワット数が大きい市販の温室用パネルヒーターなどを使用しないと熱量が不足すると思います。また全ての海外用ヘア・ドライヤーがこうして使用できるかどうかは不明です。

これでやっとベランダと周辺の作業をすべて終了することが出来ました。約2ケ月間・・・

2003 Dec.